ハーフパイント・ヒーローズ
「ハーフパイント・ヒーローズ」
作者 ヨハネス&ローランド・ゴスラー
ゾレン・シャフステイン
プレイ人数 2~7人
プレイ時間 30分(嘘)
おすすめ度 ★★★★☆
ハーフパイントグラスを片手に、小さなパブで息巻く客たち!さぁ、ポーカーだ、乱闘だぁっ\( 'ω')/ヒャッハアアア
というテーマの(?)、ポーカーを下地にしたカードゲームです。日本のポーカーではなく、欧米で主流のテキサスホールデムに似たシステムが使われています。カジノで遊んでいるような雰囲気が味わえる、グッドなゲームです(๑´ω`๑)
●勝利条件
10ラウンドプレイして、最も得点が高いプレイヤーが勝ち!得点は1ラウンド中に自分が何回勝てるかを予測し的中するか、予測を外すと思われる他のプレイヤーに賭けチップを賭けることで得られます。
●ゲームの準備
各プレイヤーは、賭けチップ、予測カード、リファレンスカードを受け取ります。
●ゲームの進行
フェイズ1 …カードの分配
ゲームに使われるカードには、5色のスートと、1~13までの数字があります。まず、山札からカードを1枚めくります。それに書いてある数字により、今ラウンドの場札と手札の数が決まります。下の写真だと、4枚の場札と4枚の手札で戦うことになります。なので、追加で3枚めくり、各プレイヤーに手札を4枚配ります。
フェイズ2…予測
各プレイヤーは自分の手札を見て、このラウンドで何回勝てるか予測します。この時作るセットは、手札と場札を組み合わせてできるものでとなります。リファレンスにある通り、セットの強さは、最低が1枚のハイカード、最高が5枚のカードでのロイヤルフラッシュになっています。このラウンド中手札は補充されないので、勝利数を予測するには今回の手札の枚数は非常に重要になります。今回、このような手札が来たとします。8のスリーカードはそこそこ強そうなので、1勝くらい出来るのでは?と予測し、予測は①のカードを裏向きに出します。全員が出したこと確認したら、各プレイヤーはカードを表にします。
フェイズ3…賭け
予測を外しそうなプレイヤーの前に、賭けチップを置きます。このプレイヤーが予測を外すと、追加で20点もらえます。
フェイズ4…カードのプレイ
スタートプレイヤーから、手札から1枚以上カードをプレイし、自分の前に表向きで置きます。この時、場札と手札の組み合わせで、必ず何らかのセットを作らねばなりません。全員が出し終わったら、最も強いセットを作ったプレイヤーが勝利します。出されたカードをまとめて自分の前に置き、一勝したことの目印に自分の横に置いておきます。
下の写真だと、8が1枚、2が2枚、6が1枚が出されたので、8のスリーカードのセットを作った私が勝利となります。
さて、私が1勝しましたが、勝負は続行です。場札はそのままに、勝利したプレイヤーから新たに同じようにセットを作っていきます。
ここで、先程の勝負に使ったカードの枚数の違いにより手札の数に差が出てきました。カードを使い切ってしまったプレイヤーはこのラウンドから抜けなればなりません。その場合残ったプレイヤーだけで勝負を続行しますが、それが1人でも同様です。1人の場合はカードを出すと自動的に勝利になります。
さて、今回勝利数の予測を①とし、1勝した私はその後適当に負けていればいいのでしょうか?しかーし、そうは問屋が下ろしません!このゲームには「喧嘩」という特別ルールがあります。
喧嘩ルール…同じプレイヤーが1ラウンド中に連続3セット勝利した場合「喧嘩」が発生し、そのラウンドは即座に終了!このラウンドに得点が得られるのはこのプレイヤーのみになります。
なので予測を当てて、後は楽々抜けようなどとしても、他のプレイヤーに出し抜かれる危険性があるのです。
フェイズ5…ラウンド終了と得点計算
全員の手札が尽きたらラウンド終了し、得点計算に入ります。得点は以下の通り。
・各プレイヤーは1セット勝利するごとに10点
・勝利数の予測を当てたら、カードに書いてある得点
・予測を外したプレイヤーの前に賭けチップを置いていると、20点
以上のように10ラウンドプレイし、一番得点の高いプレイヤーが勝利です。しかし、勝利条件にも「銃撃戦」という特別ルールがあります。
銃撃戦…5ラウンド連続で予測を当てるか、喧嘩を発生させたプレイヤーがいた場合、「銃撃戦」が始まります。次のラウンドを通常通りプレイし、このラウンドにそのプレイヤーが再び予測を当てるか喧嘩を発生させたら、即座にゲームが終了し、このプレイヤーの勝利となります。
●最終得点計算
最後の最後に追加得点があります。最も長い、連続して予測を当て続けたラウンド数×10点です。
以上ですべての得点計算が終わり、勝利者が決まります!
最後に…。このゲーム、1のカードにちょっとした遊び心が…( ´ ▽ ` )
ご覧下さい!マウラ・カルスキーさんの描く狂気を帯びた人物の手には、なんと各種ボードゲームが!やはり、ボドゲの箱は鈍器…。
ヴァンパイア・クイーン
「ヴァンパイア・クイーン」
作者 ヴォルフガング・クラマー
プレイ人数 3~12人
プレイ時間 30分
おすすめ度 ★★★★☆
私も大好き、簡単カードゲーム。
プレイ感はほぼ大富豪なので、ボードゲーム初心者ともすぐ一緒に楽しめます!
プレイヤーはヴァンパイア一族をまとめるクイーン!一族を脅かすヴァンパイアハンターから、1人でも多くの一族を地下墓地に逃がすのだ!というストーリーです。
●ゲームの勝利条件
手札を全て出し切った人が上がり!5回遊んで、マイナス点の少ない人が勝利者です。
●ゲームのルール
カードには1から14の数字が書かれており、これを人数によって9~13枚を手札として配ります。
まずは適当な方法でスタートプレイヤーを決めます。スタートプレイヤーは「20のヴァンパイアハンター」、スタートプレイヤーの右隣の人は「15のヴァンパイアハンター」を受け取り、自分の前に置きます。
スタートプレイヤーから手札を場に出していきます。好きな数字を出していいですが、複数枚出す時はすべて同じ数字出なければいけません。大富豪と同じですね。(スタートプレイヤーはこの時ヴァンパイアハンターを出すことが出来るのですが、これについては後述)
各プレイヤーは時計回りに、出されたものより大きな数字を出さなければなりません。複数枚の時も同様です。出さない場合はパスをします。こうして全員に一回ずつ手番が回ってきたら終了。1番大きな数字を出したプレイヤーが、次のスタートプレイヤーになります。
こうやって、すべてのカードを出し切ったプレイヤーが上がります。他のプレイヤーは、手札に残ったカードの数字の合計がそのままマイナス点になってしまいます(;´Д`)!大きな数字のカードを切り札に残していた場合ほど大惨事になります(笑)
スタートプレイヤーになったら、通常通りカードを出す代わりに「ヴァンパイアハンター」を出すことができます。(直前に獲得したばかりのハンターは出せません)
このゲームがただの大富豪と違うところ、それがこのヴァンパイアハンターです(๑´ω`๑)このカードが出されると、途端に別ゲームの様相を呈します。
ヴァンパイアハンターを出されると、ハンターを押し付け合う競りが始まります。なぜ押し付け合うかというと、このハンター、ゲーム終了時まで持っておくと、その数字がマイナス得点になってしまうからです!
ハンターを出したプレイヤー以外のプレイヤーは、場に1枚ずつカードを出します。そのうち、最も大きなカードを出した人がハンターを引き取ります。さらに、場に出された全てのカードを手札に入れなければなりません( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`)そしてハンターを引き取ったプレイヤーが次のスタートプレイヤーになります。
(この競りの時ヴァンパイア・クイーンを出すと1と見なされます)
この押しつけあいがスリリング!ハンターが何回競りに出されるか分からないので、なるべく小さな数字を確保しておきたいところですが上がるためには中々そうもいかず…。
勝っても負けても笑いの絶えない良いゲームです😄